講義

20 親世代よりも豊かになれるのだろうか? 世代間格差について

「働いても親世代より豊かになれるのだろうか?」

おそらく、これからの世代は生涯年収において親世代より豊かになることはできません。

親世代よりも豊かになれるか?

(ここでは、これからを生きる20代の世代と、その親世代、祖父母世代を想定します)

いま20代の若者とその親世代、祖父母世代では、置かれた状況がそれぞれ違っています。

仮に25歳の若者の親が50代だとすると、祖父母世代は70代後半から80代になっています。

25歳の若者は1985年頃に生まれています。

50代の世代は1965年から70年頃に生まれています。

80代の世代は戦前から戦中に生まれています。

つまり、祖父母世代は戦後とともに育った世代であり、高度成長期を肌身で感じながら育っています。

親世代はオイルショック以後の低成長の時代までに生まれていて、経済的には転換期を生きてきた世代と言えます(バブル経済を経験し、それ以後の不況の時代も経験しています)

若者世代はずっと低成長の時代を生きてきています。

それぞれが生きた時代は、まるで違っています。

さて、若者世代は親世代よりも豊かになれるのでしょうか?

「豊かさ」の定義による?

ここで、まず何を持って豊かさというか、という問題があります。

安全・安心という面で言えば、刑法犯の認知件数は現在の方が圧倒的に少なくなっています(2019年は74万8559件、1998年は269万267件でした)

生活のしやすさという点では、昔はIT機器などはありませんでしたが、今はスマホがあれば何でもできる世の中になりました。

また、それ以外にも政治的に昔は東西冷戦があり、核戦争の危機が迫っていた時代もありましたが、現代は冷戦が集結したことで状況が変化していて一概に比較することはできません。

このように、取り巻く環境が違っています。

ですので、ここでは経済的豊かさについてのみ取り上げることにしたいと思います。

「経済的豊かさ」で見る世代間格差

かつて、サラリーマンの生涯年収は3億円と言われていました。

現在では、どうやらそれが達成されない時代になっています(通用したのは2000年頃までだったようです)

賃金は下落傾向にあり、現在の若者世代は親世代よりも生涯年収で上回ることができない可能性があります。

「会社員は生涯で3億円を稼ぐ」は一昔前の話?――生涯賃金や年金だけでは不安な理由

https://www.nomura.co.jp/el_borde/real80s/0055/

野村証券 ホームページより

ちなみに、祖父母世代の場合、貨幣価値が違っていたり、住宅にみられる資産の価値が延びた時代であったことなどの要素があります(つまり、単純な比較はできません)

過去の時代だと労働時間が長かったこと、職場環境や生活環境が現在とは違っていたことなども考慮に値します。

年金はもらえるか

若者世代は、今後の社会保障を考えると年金支給年齢が上げられていくことが十分考えられます。

少子高齢化がますます進んで、高齢者を支えるために負う負担はますます大きくなっていきます。

すでに受給している祖父母世代についても、国民年金だけ受給している人と厚生年金を受給している人では状況が違います。

こちらも単純に比較はできません。

最近では老後2000万円問題ということも言われていますが、これは老後世帯の家計で毎月5万円の赤字が発生する、という統計上の事実をもとに、人生を終えるまでにおよそ2000万円の貯蓄が必要になる、ということを示しています。

年金だけに頼ることは、生きる戦略としては確実ではありません。

これからの日本の展望

これらを考えると、収入を多くしていかなければならない、ということが確実に言えることです。

働ける人は働き、資産がある人はそれを活用して、収入を増やして生きていくことが大事です。

そうしないと、老後に破産する事態になりかねません。

まとめ 

状況はさまざまであり、一概に言うことはできません。

ただ、状況を平均していうと、今後サラリーマンとして生きていく場合、生涯年収は過去の時代よりも少なくなります。

社会も少子高齢化の波を受けて負担が増えていきます。

できることは、自分で自分の身を守ることです。

お金がないならそれでも幸せに生きていける方法を探すべき、ということもあるかもしれませんが、実際問題としては辛い現実となりかねません。

ですので、時間がまだ残されている人は、すぐにでも収入を多くする方法を考えて実現していくことが将来を生きる道になります。

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