今回は、複利と長期投資についての話です。
この2つをセットで行えば、あとは毎月投資するお金だけを銀行口座に残しておくだけでほぼ自動で投資ができます。
この記事の目次
投資初心者が資産運用する場合、複利+積立がベスト
投資初心者が資産運用する場合、複利+積立がベストです。
なぜなら、複利が生み出す効果はどんな小手先の投資術よりも優れているからです。
しかも、投資は長期間投資した方が運用成績が安定し、成功する確率が上がります。
ここに毎月積立で自動的に資産を追加して購入していくことにすれば、時間が経つとともに資産は大きくなっていきます。
例) 毎月2万円積立、複利、年利率3パーセント、30年間続けると?
表題の通りの投資を行なったとします。
30年後、資産は元本720万円、利息445.5万円となり、元利合計1165万円ほどになります。

これが複利でない場合だとどうなるでしょう?
2 × 12 × 30 = 720
720 × 0.03 = 21.6
720 + 21.6 = 741.6
お金を積んでいる期間は同じですが、複利でない場合、利息は21.6万円となります。
両者の差は423.9万円になります(税金は今回考慮していません)
つまり、複利で運用しただけで423.9万円儲かる、ということになります。
積立額が大きいほど、または投資する期間が長いほど、両者の差は大きくなります。
参考 金融庁 資産運用シミュレーション
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
ポイント
今回、1つの例として示した投資方法を成功させるためには、2つの原則があります。
- 毎月買い続けること
- 解約しないこと
毎月買い続ける方法として、銀行口座から投資する銘柄の代金が自動で引き落とされるように設定することで対処できます。
また、解約しないためには、解約に必要な書類などをどこかに封印してしまったりして解約できないようにする、というのも1つの手段です。
なぜ積立投資が良いのか?
ここで「なぜ積立投資が良いのか?」と疑問を持たれる方も多いかと思います。
これは、実際に初心者が個人で株を買って大きな損失を出してしまうよりはマシな投資方法だと言えるからです。
毎月資産を買っていく中で、価格が高い月もあれば、低くなっている月もあります。
短期的な値動きに踊らされずに長い目で見ると、市場は右肩上がりに拡大していく、という前提で投資を続けていくことで、損失を防ぎつつ資産を拡大していくということです(いわば、巨人の肩に乗る、ということ)
もちろん、将来、市場が大きく落ち込んでいる可能性はあります。
ですが、将来のことはやはり誰にもわかりません。
仮に試算した通り、年3パーセントの利回りが確保できるなら、30年複利の場合、利回りは61.8パーセントあまりに達します。
この数字と計算を信じることができるかどうか、ということでもあります。
確かに、世の中には短期間で高い利率を達成できる投資もあります。
ですが、これらは大きな損失を出してしまう可能性も高いのです。
自動的に積み立ててくれる仕組みにしておけば、お金のことに心を奪われることなく資産形成することが可能であり、特に日中働いている世代には都合が良いかと思われます。
投資できるほどお金がない、という人へ
「投資する余裕がない」「お金がない」という方もいらっしゃるはずです。
そういう場合、何か無駄な出費を切り詰めたり家計を見直すことで資金を捻出できるかもしれません。
あるいは、以前に述べた通り、自分自身のスキルをアップして給料を多くもらえる状態にしたり、何か自分に合った副業を初めてみたりすることで収入を増やすことができるかもしれません。
大事なことは、毎月何十万円も投資しろ、ということではありません。
わずかでもいいので投資を続けてみることで、未来の生活を助けてくれるものを自分で作ることができる、ということです。
まとめ
投資初心者が資産運用する場合、複利+積立がベストです。
こうして僅かでも投資を続けていくことで、自分が年老いたとき、自らを助けてくれるものを生み出すことができます。
参照したサイト
金融庁 資産運用シミュレーション
https://www.fsa.go.jp/policy/nisa2/moneyplan_sim/index.html
Keisan 生活や実務に役立つ計算サイト
https://keisan.casio.jp/
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